アルバイト薬剤師の時給が高い理由




「薬剤師のアルバイト時給は高い」とよくいわれます。他の職種と比べて薬剤師のアルバイト時給は本当に高いのか、高いとすればそれはナゼなのでしょうか?

ここではアルバイト薬剤師の時給事情や求人情報(時給や条件等)について詳しく紹介します。


アルバイト時給の相場ってどのくらい?



求人情報を扱う会社の調査によると、アルバイトの平均時給は約975円という結果が出ています。この金額は地域、職種を問わない全国平均の数字です。次に地域や職種などを含めたアルバイト時給の相場を見ていきましょう。

地域別のアルバイト時給

アルバイトの平均時給を国内の地域別(北海道・関東・東海・関西・九州)に見てみます。すると最もアルバイト時給が高いのが関東地域の1029円、最も低いのは北海道地域の834円と195円の差があります。各地域の時給と全国平均の時給975円との差は以下のとおりです。

【地域別の平均時給(全国平均との差)】
第1位 関東地域 1029円(+54円)
第2位 関西地域 990円(+15円)
第3位 東海地域 974円(-1円)
第4位 九州地域 858円(-117円)
第5位 北海道地域 834円(-141円)

時給に地域差があるのは、物価や不動産価格の違いによるものといわれています。関東地域でも首都圏では特にアルバイト時給が高くなる傾向が見られるのも、物価や不動産価格が要因のひとつといえるでしょう。

職種別のアルバイト時給

アルバイト時給は地域だけでなく職種による違いもあります。職種別で最も平均時給が高いのが専門職系の1114円、最も低いのが販売系の899円です。

ここでいう専門職とは看護師や保育士、デザイナー、マスコミ、エンジニア、技術職などで薬剤師も含まれています。職種別(専門職・事務・販売・フード・サービス・運輸職・技能労務)の順位は以下のようになります。

【職種別の平均時給(全職種平均との差)】
第1位 専門職系 1114円(+139円)
第2位 運輸職系 1061円(+86円)
第3位 事務系 1020円(+45円)
第4位 サービス系 994円(+19円)
第5位 技能労務系 957円(-18円)
第6位 フード系 937円(-38円)
第7位 販売系 899円(-76円)

最も時給が高いのが薬剤師を含む専門職です。フード系や販売系との平均時給の差は215円と大きな差が出ています。専門職の多くは資格が必要な職種であるという点も平均時給が高くなる要因のひとつです。


気になる薬剤師のアルバイト時給は?!



アルバイトの地域別時給、職種別の時給が分かったところで、薬剤師の時給はどのくらいなのかを見ていきましょう。薬剤師のアルバイト時給の全国平均は約1986円で、全職種平均の975円を大きく上回っています。その差は1011円と約2倍超の金額です。上記の「職種別の平均時給」でも専門職系は第1位ですが、なかでも薬剤師の時給は最も高い金額になっています。

専門職系の職業のアルバイト時給の全国平均は約1114円となっています。主な順位と金額(カッコ内は専門職系の平均時給との差)は以下のとおりです。

【職業別(専門職系)のアルバイト時給】
第1位 薬剤師 1986円(+872円)
第2位 家庭教師 1807円(+693円)
第3位 プログラマー 1500円(+386円)
第4位 塾講師 1279円(+165円)
第5位 エンジニア 1136円(+22円)
第6位 建築・土木 1065円(-49円)
第7位 歯科助手・衛生士 1064円(-50円)


この専門職系でアルバイト時給が最も高いのは薬剤師で約1986円、最も低いのは製造で約892円と1094円もの差があります。第2位の家庭教師とは179円の差、第3位のプログラマーとは486円の差があるという結果です。

これ差を見ると薬剤のアルバイト時給の高さが分かるのではないでしょうか。

薬剤師のアルバイト時給は本当に高い?

薬剤師のアルバイト時給は専門職系の職業中最も高い金額であるだけでなく、すべての職業中でもトップの金額になっています。全職業のアルバイト時給のランキング結果は次のようになっています。

第1位 薬剤師 1986円
第2位 家庭教師 1807円
第3位 プログラマー 1500円
第4位 マスコミ 1428円
第5位 看護師 1412円
……
第53位 ネイルデザイナー 883円
第54位 レジ・包装 879円
第55位 コンビニスタッフ 878円

この結果から「薬剤師のアルバイト時給は高い」というのは事実といえるでしょう。しかも、これはあくまで平均的な時給で、勤務先によっては2000~3000円といった時給も可能です。薬剤師の時給は全職種中でトップ級であることに間違いありません。

薬剤師のアルバイト時給平均を地域別にみると、九州地域が約2122円と最も高い金額になっています。次いで関東の約2031円、東海の約1924円、関西の約1836円の順です。これも平均額であり、勤務先によってはさらに高い時給の求人もあります。同じ薬剤師のアルバイトをするなら時給が高いほうがいいという人は、求人数が豊富な転職サイトを利用すると希望の職場を探しやすくなります。転職サイトの登録は無料ですので積極的に活用していきましょう。

(※資料出所:「an平均賃金レポート」2015年9月)


アルバイト薬剤師の求人情報



薬剤師のアルバイトの求人状況はどうなっているのでしょうか。次にアルバイト薬剤師の求人情報を時給や条件などの面から見ていきましょう。

求人例A:神奈川県/ドラッグストア系の調剤薬局

・時給 2500~3200円
・勤務時間 9:00~22:00(シフト制)
・業務内容 調剤、OTC医薬品のカウンセリングと販売
・福利厚生 各種保険完備

関東地域でチェーン展開する大手ドラッグストア系の調剤薬局です。仕事はシフト制で、調剤だけでなく一般医薬品に関したカウンセリングや販売、店舗運営の管理業務などを担当します。

求人例B:東京都/調剤薬局

・時給 2000~3000円
・勤務時間 11:00~20:00(シフト制)
・業務内容 眼科・歯科・皮膚科等の処方箋による調剤
・福利厚生 各種保険完備

都心で大きな乗換え駅近くの調剤薬局です。上記診療科目のほか、診療内科など複数科の処方箋に対応し調剤を行ないます。シフト制でWワークも可能です。

求人例C:愛知県/調剤薬局

・時給 3000円~
・勤務時間 8:45~19:45(シフト制)
・業務内容 内科・外科・小児科等の処方箋による調剤
・福利厚生 各種保険(勤務時間数による)

東海地域にある病院前(門前)の調剤薬局です。上記診療科目のほか、消化器科や皮膚科、生活習慣病など複数科の処方箋に対応しています。薬剤師は複数体制の勤務です。

求人例D:大阪府/ドラッグストア

・時給 2000~2500円・5000円
・勤務時間 9:00~22:00(シフト制)
・業務内容 OTC医薬品のカウンセリングと販売
・福利厚生 各種保険(勤務30時間/週以上)

駅近くにあるドラッグストアです。調剤業務はなく一般医薬品に関するカウンセリングと販売が主な業務です。時給は業務経験や勤務時間により異なり、昼間は2000~2500円、深夜時間帯は5000円です。管理薬剤師には5万円程度の手当が付きます。

求人例E:宮崎県/調剤薬局

・時給 2500~4000円
・勤務時間 8:30~18:00
・業務内容 調剤、OTC医薬品のカウンセリングと販売
・福利厚生 各種保険完備

九州地域にチェーン展開している調剤薬局のひとつです。小児科病院前(門前)に店舗があり処方箋に対応しています。ママさん薬剤師へのサポート体制が整っています。

以上はアルバイト薬剤師の求人の一例です。このないで最も時給が高いのはドラッグストアの深夜帯勤務で5000円と高給になっています。昼間帯の仕事でも時給は2000~3000円程度と高時給です。


アルバイト薬剤師の時給はなぜ高いのか?



薬剤師のアルバイト時給が高い理由についてまとめてみました。

1.国家資格が必要な専門職だから

薬剤師として働くためには国家資格を取得している必要があります。アルバイト求人でも必ず応募条件には「薬剤師免許を持つ人(取得見込みの人)」という記載があるように、薬剤師法に規定される国家試験に合格し免許を取得した人しか求人に応ずることができません。

薬剤師免許を取得するまでには能力に加えて時間と費用が掛かるうえ、資格を持つ人しかできない専門職という理由から自ずとアルバイト時給も高くなっていくわけです。

2.薬剤師不足という現状があるから

アルバイト時給が高くなる大きな理由のひとつが「薬剤師不足」です。2006年の改正学校教育法の施行により薬学教育が6年制に変更され、一時期は薬剤師の供給がなくなるという事態が起こりました。それが解消されたのが2012年ですが、残念ながら多くの人材が大手総合病院や製薬メーカーに流れる結果になり薬局やドラッグストアでは人手不足が続いています。

2025年にはいわゆる団塊の世代が75歳以上になり、我が国は超高齢化社会に突入するという問題を抱えています。社会の高齢化によって薬剤や調剤の需要が増え、薬剤師不足はさらに加速すると考えられます。特に高齢者の多い地方部では若い薬剤師が少ないという現状もあり、人手不足からアルバイト時給が上がる傾向が進んでいくかもしれません。

3.調剤薬局の数が急増しているから

薬剤師不足に伴ってアルバイト時給が高くなっている原因として、ドラッグストアを含む調剤薬局の急増が挙げられます。大手ドラッグストアが調剤薬局に参入し、24時間営業の店舗や長時間営業の店舗が続々と開店しているのが現状です。

そのため従来の店舗よりも薬剤師数が多く必要になり、必要最低限の1店舗3人の薬剤師が確保できないというケースも出てきています。


薬剤師のアルバイト時給が高いということは、さまざまな調査から判明している事実といえるでしょう。その時給の高さを示す一例が、ある求人情報サイトに「時給5000円」「時給6000円」といった薬剤師の募集案件が載ったことからも分かります。

高時給が当たり前の薬剤師アルバイトでも時給5000円超はかなり好条件で常時あるというわけではないものの、探し方次第で3000円超の求人募集を見つけることは可能でしょう。


時給や勤務条件の良い薬剤師のアルバイトを探したいなら、薬剤師専門の求人サイトや転職サイトを利用するのが便利です。個人で探していては見つかりにくい好条件の求人も、薬剤師求人に詳しいサイトなら効率的に見つけることができます。


<アルバイト薬剤師の時給のまとめ>

  • アルバイト全般の平均時給は約975円
  • 職種別のアルバイト時給では専門職が最も高い
  • 薬剤師の平均時給はランキング1位の1986円
  • アルバイト薬剤師の時給は2000~3000円が相場
  • 国家資格が必要な薬剤師の時給は高めになる
  • 薬剤師不足もアルバイト時給が高い理由のひとつ
  • 好条件の職場を探すなら転職サイトを活用すべき

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